■きょう、内閣府拉致問題対策本部総合調整室に松本京子さんのお兄さんの松本孟さんがいらっしゃいました。1977年に鳥取県米子市で行方不明となり、北朝鮮による拉致被害者に認定されている松本京子さん=当時(29)=について、かなり精度の高いとみられる新情報が寄せられたので、それの裏づけ調査を政府に要請するためです。
■調整室からもどってきた松本孟さんと、特定失踪者問題調査会副代表の真鍋貞樹氏の出ぶら(出口付近で記者がぶらさがって聞く形式の集団インタビュー)の記録をいちおう、すぐ起こしして、メールでキャップらに流したのですが、この手のニュースは社会部マター、だそうで、記事は社会部で出稿するもよう。なんか、もったいない(なにが?)ので、オンレコの部分だけをここにアップしておきます。
■Qあらたな情報を報告された?
松本孟氏:きいておきますとか、そういうこではなくて、本当に貴重な情報なんで、これ以上の情報はでないと思いますんで、政府の方には動いていただいて、早急にこの拉致問題を解決してほしいと、室長に要請しておきました。室長のほうも、なかなかこうですああですとはいえないとおっしゃっていましたけれども、そこのところは全力を傾けて動いて欲しいと行動を起こしてほしいということだけは強くお願いしておきました。
■Q予定30分ときいていたが1時間くらい話していた。かなり話し込んだのか?
松本:ま、当たり前のことしか話してませんが。あとは真鍋さんの方からいろいろと説明があったんで、このいきさつみたいなことをお話しました。
真鍋:漆間巌官房副長官ですか、このあいだ、外交ルートとは別にあらたなルートを開拓したいとおっしゃっていましたが、その線にそってですね、松本京子さんに関するあたらしい情報について、そういった観点から問題解決にとりくんでほしい、そういうふうにお願いいたしました。
■Q反応は?
真鍋:河内室長ですから、残念ながら一般論的なことで終始はしているんですけれど、もう一般論ではなくて具体的な行動を起こしてほしいということを要請しました。
■Q松本さんのところはお母さんが85歳ですが。
松本:ですから、とにかく行動を起こしていただいて一日も早く日本に帰ってこれるように、願うだけですので。もうとにかく動いて欲しいと、もうそれだけですね。動いていただかないことには、この拉致問題もうごきませんので、どんな形にしろ、動いていただくと、強く要望したい。これからもそういうこと言い続けていかなくては。
■Q今回の新たな情報とは。
真鍋:改めて申しますと10月中旬に、中朝関係者から私のもとに電話で情報がもたらされました。その情報は、北朝鮮にいる松本京子さんと思われる女性から、間接的に伝言をあずかっている。と。その伝言の中身は「イナちゃんによろしく」という伝言である。という情報が私のところにもたらされました。で、果たして、松本さんの周辺にイナちゃんという方が存在するかどうかを調べたわけです。その結果、米子市に実際に京子さんがイナちゃんと読んでいた女性がいらっしゃることが判明した。ということですから、この情報はかなり確証が高いのではないか、と判断をして今日に至っているというこです。
■Q今回の情報についてどう思われる?
松本:イナちゃんという女性は私どもも認識していなかったものですから、ちょっと意外だったんですけれども、会社の方に問い合わせてみたら、存在する人物でしたので、お会いさせていただいて、どういうおつきあいだったのかということを確認させていただいて、間違いがないと、真鍋さんのほうに、こういう人物がいると電話で報告しました。一昨日ですかね、直接おうちにいかせていただいて、いろいろお話をうかがって、これなら間違いないなという判断で、きょうにいたっているということです。
■Q京子さんは、どうして「イナちゃん」の名前を出したのでしょう?
松本:深い意味はわからないが、ただ私どもが信用するに値するな、というのは、いろんな形でおつきあいさせていただいた、会社の中での人たちのなかで、稲田さんという方が、妹と「イナちゃんキョウちゃん」と呼び合っていた、会社の方もキョウちゃんと呼んでいらっしゃったので、これはほぼ本当に間違いないと、情報を操作するとか、どっかでつくる話ではないと、全面的に信用するに値すると思っています。
■Q松本さんの生存確認は?
真鍋:松本京子さんの情報はほかにも複数あって、それを総合すると、北朝鮮の特定の場所の特定の会社で現在、元気に働いていらっしゃる。その名前はちょっとここでは申し上げられない。
■Q政府にはどういう事をおっしゃった?
真鍋:これからどうするんですか?何をしますか?ということですね。もちろん外交交渉で表ではやっていただきたい。しかし、それだけではデッドロックなので、その方法論的には「漆間プラン」で強く進めていくことで、この種の問題解決されていくのでないか、ということですね。
■Qイナちゃん以外の情報もある?
真鍋:有ります。詳細はいえないが。それと今回とは別の情報源ですが、松本京子さんの他にも日本人が何人か近くに存在するという情報がありますので。そのへんのことを、もっと日本政府としてつきつめていただきたい、と話しました。
■Q調査会では10月31日に記者会見をして、その場で発表できなかったのはなぜか?
真鍋:その種のことをそんなに簡単にぽっと出せるわけじゃないですから。今月の例の千番台リストのですね、第二陣を準備していますので、ちょっとずつやっていかないと。こちらも、ね、大変ですから。
■Qイナちゃんという、親戚や身内の人でない名前をメッセージとして託したのは?
真鍋:要するに本人しか知り得ない情報をメッセージとしていただけないか、と情報提供者とは話し合っていた。だから、急に電話がかかってきたわけではない。
■Q情報提供者は直接、松本京子さんと接触されている可能性は?
■Qイナちゃんによろしく、というメッセージは、真鍋さんと中朝関係者とそういうヤリトリがあったから、きたのですか?
真鍋:本件にかぎらず、似たような話、ありますでしょ。たとえば、そのとき、松本京子さんの写真やビデオほしい、といっても不可能ですよね。DNA鑑定できるような髪の毛ほしい爪ほしいって、危ないですよね。唯一できる方法が、本人しか知り得ない何かキーワードを伝えて欲しい、ということは、われわれとして日常的にやっていることなんですね。そのあたり具体的にイナちゃんという名前がでてきたということですね。
■Q中山恭子氏(首相補佐官、拉致問題担当)は、色々断片的情報が入るものの、報道発表するときは本人の生死にかかわる案件もあるので、熟慮して判断しないと、場合によっては解決まで秘匿すべきだと、いうスタンスをとられているが、今回はどうして発表されたのか?
松本:いろいろ悩みもありましたけれど、結局、このまま水面下でうもれていくということになれば、また年月がかかっていくわけですから、私の母親も85歳の高齢ですから、せっかくその、与えられたチャンスをみすみす逃すことなく、多少のリスク、どんだけのリスクかわかりませんけれど背負ってでも、表にあげて、そしてこの事件が解決するという方向にもっていけば、少なくとも、なくなられずに済んだ方もあるかもわかりませんので。これは私ひとりの問題でもないと思っておりますし、大勢の拉致被害者の家族、拉致被害者が救われれば、私もさきで救われるかもわかりません。
■Q京子さんが拉致被害者に認定されてはや2年。電話口に出たのではないかなど、非常に生存につながる情報がでているが。
松本:せっかくのチャンスですから、救えるもの、奪還できるものなら、どんな努力をしても取り返していきたい。
■Q情報提供の中朝関係者と真鍋さんとお会いしたことは?
真鍋:あります。
■Qどのくらいの間のやりとりをして?
松本:アロットオブタイム
■公開できない情報もあるようですが、少なくとも松本さんが、北朝鮮で元気に暮らしてらっしゃる可能性はたかまりました。イナちゃんというのは、松本京子さんと同じ会社の同期入社の同僚だそうです。孟さんはイナちゃんに直接あって、事情を話すと、イナちゃんは、「なぜ私の名を…」と驚いていたそうです。
■松本京子さんは、77年10月21日午後8時ごろ、米子市の自宅近くの編み物教室へ行く途中、男2人に連れ去られたのが近くの住民に目撃されていた。その後、2003年10月、脱北者の元北朝鮮兵士が松本さんとよく似たキョウコとなのる女性を目撃したと調査会関係者に証言し、2006年11月に拉致被害者に認定されました。
■本当はきょう、中山恭子首相補佐官に、この件について、ぶら下がって聞きたかったのですが、ちょっと目を離しているスキにすでにお帰りになってしまいました。簡単にはいかないのは承知してますが、政府としても、なんらかのアクションをおこして欲しいものです。


by nihonhanihon
講演会告知です!ぜひお越しく…