■前のエントリーで触れた国際チベット学者ら75人の連名の胡錦濤国家主席への手紙をご紹介します。オーセルさんのブログにあった中国語訳のものを翻訳。日本の学者さんもいらっしゃいますね。
■75人の著名国際チベット学者による連名の胡錦濤国家主席への手紙。「チベット問題の妥当な解決をよびかけ、中国のチベット政策を厳粛に批判する」(http://www.tibetopenletter.org/)
■尊敬する主席先生:
■この2週間、世間はチベット高原各地で勃発した抗争を目の当たりにしました。大部分の抗争はまず平和的デモからはじまり、その後鎮圧され、かえって過酷な暴力を招いています。これまでに、チベット族を中心に数も分からぬ逮捕者と大勢の死傷者が出ています。
■事態がこのように発展し、グローバルな関心と焦りを引き起こしていることは想像できることでしょう。学者としてわれわれが研究するチベット文明とは、ひとつの学術的課題であるだけはなく、文化的特質といきいきとした経験実体をもつ人々のことなのです。そして、それは世界文明の貴重な一員でもあります。
■我々は、こういう状況を非常に心配しています。ここで、無辜の漢族チベット族人民の死傷者に沈痛なる哀悼を捧げたい。
■チベットの土地の我々が親しんでいる多くの地方で、人々の日常生活がまさに悪化し、悲劇が発生しています。ここに手紙にしたためたい。平和的デモ参加者が逮捕され、発砲を受け続けるているなら、それは当局が彼らの非難に対して、用いるべき法律のプロセスと基本的人権への配慮が欠けているからです。すなわち、無数の民衆に政治スローガンを繰り返すことをせまり、彼らの宗教指導者を否定しているからです。
■眼前に発生しているチベットのこれらの状況について、われわれはもはや沈黙し続けることは不可能です。目下の状況からみて、当局はすでに、チベット地域と中国のその他地域および世界との連係を断ち、一方でチベット域内の異なる政治的意見を弾圧しているようです。しかし、チベット族が受ける抑圧の不満はかなり以前からあり、彼らが最近あげた声も、当局の今のやり方では消すことが出来るものではないのです。
■学者として、われわれは言論の自由を特別重視します。この基本的自由に反して、中国政府が聞きたくない発言を断罪すれば、それは動揺と衝突を増長させることこそすれ、抑えることはできないでしょう。
■チベット族が受けている種々の言論上の制限を自分の暮らしに当てはめれば、それを望む人などいない。問題はチベット族人民のこれら制限への抵抗にあるのでもなく、最近、彼らが声を上げ始めたことにあるのでもない。むしろ、問題の解決は、いかに彼らの発言を聞き、反応するかにある。最近のチベット民衆の情緒不安をダライ・ラマのせいにすることは、中国政府が依然、政策の失敗という回避し続けていることに問題の本質があることをまさに説明しています。ダライ・ラマを「妖魔化」し続けることは、あなたの指導する政府が国際世論に受け入れらにくいだけでなく、チベット族の憤怒離心を助長することになるだけです。
■我々の専門は、チベットの過去と現在、文化と社会を理解することです。最近の事態について、最大の強烈な抗議を訴えずにはおれません。この事件はすでに中国内外に極めて大きな衝撃をあたえました。われわれはここに、3月22日に提出された、中国作家と知識人が呼びかける「12の意見書」を支持したい。
■同時に、われわれは当局に即刻、中国域内のチベット族に対する武力行使を停止し、チベットに対する各種の圧力を停止するよう呼びかけます。同時にあなたが指導する政府が、明確に国際社会が受けいれられる人権規範を実施し、チベット人民と中華人民共和国全体に言論の自由がもたらされることを呼びかけます。
2008年3月27
Copy the signature from the origina):
Douglas S. Duckworth (
Mireille Helffer (Centre National de La Recherche Scientifique, Paris)
Isabelle Henrion-Dourcy (Université Laval, Québec)
György Kara (Indiana University)
Samten Karmay (Centre National de La Recherche Scientifique, Paris)
Deborah Klimburg-Salter (University of Vienna)
Paul Nietupski (John Carroll University)
Giacomella Orofino (Università degli Studi di Napoli “L’Orientale)
Ulrich Pagel (School of Oriental and African Studies, London )
Françoise Robin (Institut National des Langues et Civilisations Orientales, Paris)
Geoffrey Samuel (Cardiff University)
Kurtis Schaeffer (University of Virginia)
Cristina Scherrer-Schaub (University of Lausanne)
Peter Schwieger (Bonn University)
Nicolas Sihle (University of Virginia)
Elliot Sperling (Indiana University)
Heather Stoddard (Institut National des Langues et Civilisations Orientales, Paris)
Robert Thurman (Columbia University)
Gray Tuttle (Columbia University)
Emily Yeh (University of Colorado)
Ronit Yoeli-Tlalim (University College, London)
Michael Zimmermann (University of Hamburg)


by sylvana
ただいま~、本を二冊ばかり出…